MANABIZAのブログ

日々の学びを書きます

一見非合理な戦略こそ競争優位を生む

先日の日経新聞トヨタの純利益をテスラが抜いたという記事がありました。危機感を覚えると同時に、テスラに学ぶべき部分は多いと感じました。

 

個人的に大きく差を感じたのは台当たり純利益。トヨタ:16万円に対して、テスラ:132万円となっている。

 

要因の一つとして、ブランド価値を高めていることがあると思います。少し前の日経新聞の記事にもテスラのブランド力を説明するものがありました。

 

一部抜粋すると ”テスラの成長は直販モデルが支える。ショッピングモールなどに開いたショールームで見たり試乗したりした後、統一価格で購入できる。”というもの。ディーラーを挟むことによる価格競争が無く、それがブランド力にも繋がっているのだと解釈しました。

 

ディーラー活用は自動車業界では当たり前。直販モデルは一見非合理に思えます。だからこそ勝機があるということですね。

 

直販だからという表面的な部分というよりも「一見非合理に見える戦略が競争優位をもたらしている」という点で参考になります。

 

※参考記事

テスラ追うGM・フォード、流通革命で競争時代に備え:日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM147DR0U2A011C2000000/

 

日曜日の夜

 

日曜の夜です。

この2日間は基本的に落ち着いた感情で過ごせた土日でした。ただ今、憂鬱な感情が少しある。明日からはじまる仕事に対するものです。

 

よく考えると、ただ明日が来れば普通に平日が始まるだけ。一度はじまればどうってことない。なのに、今は非常に憂鬱な感覚がある。自由を喪失することに対する感情ですね。きっと。

 

この憂鬱な感覚は、何かに集中している時に改善されるよう。集中している時間はリラックスができる。

 

集中する対象を見つける。不安感を共有する仲間を見つける。これができれば人生はより良くなりそう。

一定リスクを取ることも必要だという話

昨日の日経新聞朝刊にて「バブル崩壊後に日本が低成長を続けた要因」についての記事がありました。

*日本の低成長要因 要約
バブル崩壊後、銀行は本来倒産する財務状況の企業にも「追い貸し」実施。よって成長が見込めない延命企業が増加。そういう企業ほど保守的な社員が残り続けることに。企業は成長しないのに人員が多い状態により、採用しない判断にもつながる(これが就職氷河期)。

結果として、変革をもたらせない保守的な社員が企業に残り続け、変革をもたらす若手は組織に加わらない構造を生んだ。イノベーションが長く生まれなくなった。

 

分かりやすいですね。

教訓としては、保守的な態度は組織の成長を鈍化させてしまう要因になること。
リスクは勘案しつつも、全体最適を優先したドラスティックな判断は、一定成長を促進するものであるということ(アメリカがそうだったように)。

事業運営において、国の成長において、大事な観点です。

 

 

教養はストーリーとして理解すべし

ここのところ歴史好きの上司から歴史を学んだり、組織内で題材決めて議論する時間を取っている中での気づきです。


前提、言わずもがな教養は大事。
ただ世の中的にもそれを意図的に身に着けようと普段から勉強している人は少ないです。弊社のような大きな企業においても比較的学んでいる方ではあるものの個人差があるのは明らか。

 

ただ、面白さに気づけば学ぶことを習慣化できる。それが論理思考力を身に着けることに繋がりますし、置き換えたことを今に活かすこともできます。


身に着けるために大事なことは、表題の通りストーリー(歴史的な流れ)として理解することだと思っています。なぜ円安が起きているのか。日本の戦争での失敗は何だったのか、過去に学校でワードだけ学んでいた点と点が線になるのはとても面白いはずです。

 

漫画の伏線回収と似ているようにも思います。あの時「ルフィが食べたのってゴムゴムの実じゃなかったのか!だからあの時・・・」みたいな感覚ともはや一緒のはず。(ワンピースよくわからないですが)

 

ということで、ストーリーから学ぶことにより、歴史や時事問題の面白さは、漫画やアニメ以上になりますね。

 

失敗の本質を読んで

失敗の本質を読んで。

第二次世界大戦における日本の失敗を学んだ。。

 

・前提とする戦況を甘く見たこと

・当時の作戦がバレていたこと

・指示が二転三転したこと

・過去の成功体験を引きづっていたこと

その他諸々、失敗要因あり。

 

特に危機感を感じるのは、海軍中将であった福留繁の話。

1944年、当時日本領だったフィリピンのゲリラの捕虜になり、最重要機密書類を奪われる。もともとはアメリカの領土だったフィリピンによって、その書類をアメリカに渡され、今後の戦争の作戦がすべてアメリカにバレてしまった。

 

その後、本人がを全く持って否認。事実は隠蔽され昇進した。戦後も、機密書類を盗まれたこと自体を否定しているということに、人間の愚かさを感じますね。

 

独裁的な思想に走り、組織の価値観そのものを変えてしまうこと。

心の余裕がない利己的な人間が増えること。

 

決定的な失敗を生むという学びです。